AdonisJs というフレームワークを解説してみる(基本的な使い方編:1 インストール)v4.1
何年か前に記事書いたフレームワーク「AdonisJs」について、私が裁量のあるお仕事で採用してみて良かったので、今後の自分やその他技術者のために解説記事を書く。
3.2が stableだったころには、フレームワークにバグが目立ったり、細かい設定ができなかったりしたけど、4.1で結構よくなった。
(POSTしたデータを受け取る時に <input type="text" name="hoge[]">
みたいな記述で、大量のデータをPOSTするときに、コントローラ側で配列として取得できるが、その配列の数の制限をコンフィグで変更できなかったり...)
Adonisは、Nodejs上で動く LaravelインスパイアなフルスタックWebアプリケーションフレームワーク。
最近日本語の解説記事もぽつぽつ増えてる気がするけど、もうちょっと増えてユーザー増えてくれたらよいなあと思う。(Starも記事執筆時で5,898ついてる)
インストール
必須環境
- Nodejs >= 8.0.0
- npm >= 3.0.0
今から Nodejsをインストールする人は、LTS版が10.15.x 系なのであまり気にしないでいいかもしれないが、2017年に環境構築をしてそのままの人は最新の LTS版をインストールする。
また、速度的な問題などで npm
を使いたくない場合は yarn
(https://yarnpkg.com/ja/docs/getting-started) もインストールしておく。
CLI インストール
Adonisには、LaravelやRails、Djangoなどのフレームワークにあるように、コマンドラインツールが用意されているので、インストールする。 (Linux環境だと sudo をよしなにつける。)
npm i -g @adonisjs/cli
プロジェクト作成
プロジェクトの作成は、 adonis new
コマンドを使用する。
$ adonis new --help Usage: new <name> [options] Arguments: name Name of the project directory Options: --api-only Scaffold project for api server --api Scaffold project for api server --slim Scaffold smallest possible Adonisjs application --blueprint [value] Path to github project blueprint --branch [value] Specify git branch for project blueprint --skip-install Do not install modules from npm --yarn Use yarn over npm for modules installation --cnpm Use cnpm over npm for installation --raw Disable animations and colored output About: Create a new AdonisJs application
adonis new <プロジェクトのディレクトリ名>
でプロジェクトを作成する。
yarn
を使用するには、adonis new <プロジェクトのディレクトリ名> --yarn
という風に --yarn
オプションを付ける。
$ adonis new sample --yarn _ _ _ _ / \ __| | ___ _ __ (_)___ | |___ / _ \ / _` |/ _ \| '_ \| / __|_ | / __| / ___ \ (_| | (_) | | | | \__ \ |_| \__ \ /_/ \_\__,_|\___/|_| |_|_|___/\___/|___/ [1/6] 🔬 Requirements matched [node & npm] [2/6] 🔦 Ensuring project directory is clean [sample] [3/6] 📥 Cloned [adonisjs/adonis-fullstack-app] [4/6] 📦 Dependencies installed [5/6] 📖 Environment variables copied [.env] [6/6] 🔑 Key generated [adonis key:generate] 🚀 Successfully created project 👉 Get started with the following commands $ cd sample $ adonis serve --dev
サーバ起動
adonis serve --dev
で Development モードでサーバを起動する。
xxx@xxxxxx /e/projects $ cd sample/ xxx@xxxxxx /e/projects/sample $ adonis serve --dev SERVER STARTED > Watching files for changes... info: serving app on http://127.0.0.1:3333
http://127.0.0.1:3333
(or http://localhost:3333
) にアクセスする。
図のようなページが表示されれば成功。
ディレクトリ構成
プロジェクトを作成すると、下図のようなディレクトリ構成となっている。
(私は JetBrains社のIntelliJ IDEA などを使用しているので .idea
というディレクトリが作成されているので、無視してほしい。)
app/
コントローラ、モデル、ミドルウェアといったロジックファイル用。config/
アプリや、AdonisJsのライブラリ用設定ファイル用。database/
データベースのマイグレーションファイルや、フェイクデータを作成格納するためのシードファイル用。public/
ブラウザから呼び出される静的ファイル用。(フレームワークによってはstatic
というディレクトリ名が一般的かも)resource/
Viewファイル(edge)を置いたり、SASSのようなAltCSS系、Webpackなどでトランスパイルする前のjavascriptなどのファイルはここに置く。start/
アプリケーションが起動するときに読み込まれるファイル用(3.2系と違って、この中にルーティングファイルがある)。.env
アプリの環境変数ファイル(dotenvが使われてる)ace
v3.2 だと、このファイルを実行してコマンドを使用していたが、>= 4.0
だとadonis
コマンドによって間接的に呼ばれるみたい。server.js
adonis serve
でサーバ起動するときに呼ばれる。単にnode server.js
でもサーバ起動はできる。